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Column 06 | 2020.12.10
地球環境に配慮して投資する



以前、地球温暖化問題に取り組む国際環境NGO「350.org」の方々と地球環境をテーマにした「投資ゲーム」を行いました。

個人的に面白いゲームだと思ったのでその内容を紹介したいと思います。

※ゲームのため実際の投資ではありません。

このゲームは「5名1グループ」になり「投資家になった気分」で残り4名と競い合うものです。

投資可能金額はそれぞれ10億円。

減ることはあっても増えることはありません。

テーブルの上には「投資可能先企業」のカードが10枚並べられていて、それらが投資対象になります。投資可能先企業は、ファストフード、航空、鉄道、電力、アウトドアギア、リゾート、など国内外の様々です。

そして、これらのカードには「現在の企業の状況」と、ローカル化を進めていきたいために新商品開発をしたいなどの「今後の目論見」が記されています。

ちなみに、全ての企業が実際に存在していて、事実に即しているためリアリティがあります。

この企業カードには2つの数字が書いてあり、1つは見事投資が成功した暁に取得することができるポイント。もう1つはサイコロの目が幾つか書かれています。

手元には「投資先」「投資額」「投資額後の残額」が記入できるテーブルシートを用意します。

以上がルール説明と準備で、ここから実際に投資ゲームがスタートします。

先ず、自分の心の中で投資先を決めて、テーブルシートに投資先、投資額、残額を記入します。最低投資金額は1,000万円で、投資額は紙に書いた時点で、投資の成否にかかわらず無くなります。

各自記入を終えたら「せーの!」で自分が決めた投資先を指差します。誰とも対象が被らなければそこで「投資権」を得ることができる。

当然、誰かとかぶる事もあり、その場合は投資額で権利を奪い合うという格好になる。

見事に投資権を得た人は次のステージへ進むことができます。

次のステージはカードに書いてある文章を読み「どこに投資したがっているか」を当てに行きます。投資エリアは全部で4つ。設備投資、商品開発、海外進出、あともう1つは忘れてしまいました。

答え合わせを周りにいるスタッフとして、見事正解すればファイナルステージへ。

失敗すれば投資権は無くなり、カードはまたテーブルの中央に戻さなければいけません。

そして、ファイナルステージはサイコロです。

カードに書かれたサイコロ目が出れば投資成功で、ポイントを獲得できます。出なければ投資は失敗で戻さなければなりません。

以上の行為を「制限時間40分」で繰り返し最後に獲得ポイントが高かった人が勝者となります。TOPの写真がカードのイメージです。

いかがでしょう?

個人的には1ラウンドすると、大体掴むことができる内容だと思いました。

時間が来たらその時点でゲームは終了ですが、終了後にそれぞれの投資状況のアセスメントを競い合ったメンバーと行うのがこのゲームの「ミソ」だと思いました。

要するにその投資をしたことで、二酸化炭素が増えたり、自然破壊が進んだりするようであれば、いくら獲得ポイントか高かろうと、ソーシャルグッドな投資とは言えません。

また、ソーシャルグッドではない企業に限ってポイントが低い仕組みになっていました。

つまり、この投資ゲームは最終的に「誰が一番地球環境に配慮した投資家なのか」を決定する投資ゲームだったわけです。

このような投資の考え方を「ESG投資」といいます。

国際組織「世界持続可能投資連合」(GSIA)によると、2018年の世界のESG投資額は約3,400兆円を超えており、投資のメインストリームに成り上がりつつある状況で、350.orgはこれを拡げようとしている団体になります。

ちなみにわたしの投資成績は、スイスにある山岳リゾートで獲得ポイントは30ポイントでした。

ポイント勝負では第二位でしたが、最後の環境アセスメントで見事一位に浮上することができました。このスイスの企業、本当に素晴らしくて、サステナブルリゾートとして世界の注目を集めています。

このゲームの設計はインターンに来ている学生が考えたとのことで、驚きもひとしおです。

ESG投資について考えるキッカケになれば幸いです。

写真・文:tanaka shingo







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